楡の木クリニックの診療には今、メンタルクリニックでご提供でききる「普通の医療」がつまっています。
なんだ物足りないとお感じでしょうか?
でも、この普通であり続けることはそう簡単なことではありません。
みなさんが使っている携帯電話のある毎日、いつから「普通」のことになったでしょうか?
昔は「未来の道具」の代名詞だったこの小さな機械が今のように普通の光景に溶け込むには、長い年月をかけた技術の向上と、莫大な費用と手間をかけた通信インフラの整備が必要でした。
医療も同じです。世界中の医師、研究者の努力と医療業界による長年の検証によって今の「普通」が作り上げられていきます。そして皆が使う携帯電話のトレンドが変わっていくように医療の「普通」も時事刻々変わっていくのです。
この変化の速度は驚くほど早く、まずいくつもの「最新医療」が現れ、そしてやがて見向きもされなくなっていきます。その中でしっかりとした意味ある医療が生きのこり、やがて「普通の医療」となっていきます。
「普通の医療」とは最も多くの人を救うことができる最善の医療のことです。
日々進歩する膨大なデータに基づいた最善の「普通の医療」を常に目指すことはけっこう「言うは易し行うは難し」ですが、医療者としては最も大切なことだと考えます。
当院には夢の治療はありません。
ただ、患者さんの普通の生活が戻るための「普通の医療」を提供したいと思います。
そしてその上で一人一人の違いに根ざした工夫をこらすことで普通の生活を一日でも早く取り戻すための確かなお手伝いをすることが私たちの役目です。
【院長略歴】
富田 克 (とみた まさる)
平成5年 久留米大学医学部医学科卒
平成9年 久留米大学医学部大学院医学研究科卒
平成15年 ペンシルバニア大学医学部
神経精神医学部門 客員研究員
平成23年 久留米大学医学部神経精神医学 講師
平成29年 楡の木クリニック開院
医学博士 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医 指導医