溜まったストレスは「笑い流す」ひとつ笑えば若返り、ひとつ怒れば老けてゆく - 斎藤茂太 作家 精神科医 - うつ、うつ病は古代ギリシャの時代から知られている古い病気です。双極性障害(躁うつ病)も最古の記載は古代ローマ時代に遡ります。しかし、双極性障害を含むうつ状態は現代病の様相があり、その増加、多様化が...
「うつ」とやっかいな「彩り」の話 –躁うつ病の今 その2-いずれにせよ、人間は「矛盾の束」である。完璧な人間などいないのだから、いい加減に生きるのがうつ病にならないコツだと、私は思う。 - 北杜夫 作家 精神科医 - 「パパは楽しい躁うつ病」では北杜夫さんの躁状態における様々な奇行がまさに楽しく紹介されています。晩年うつが続くと娘...
「うつ」とやっかいな「彩り」の話 –躁うつ病の今 その1-その頃は「虫の冬眠」と称して時期が来れば治ると信じていた。ひたすら、じいーっとしていると自然に治っちゃう。 - 北杜夫 作家 精神科医 - 大先輩の精神科医であり芥川賞作家でもある北杜夫さんは日本で最も名の知れた「躁うつ病」の患者さんでもあります。私は子供の頃、愉快な「ドク...
うつ病に巻き込まれる身体いまや時は二月初めで、まだふらついてはいたが私は光の中に抜け出したことを知った。自分がもはや抜け殻ではなく肉体であり、肉体の甘美な活力が再び動き出すのを感じた。 - ウィリアム・スタイロン (作家)- うつ病の経過は多彩で自然に比較的短期に改善するものからなかなか治らない頑...
多様なうつを語る人が苦悩の中に黙している時、私の悩みのほどを言う力を、神様は私に与えてくださった。 - ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ (詩人 小説家 科学者) - うつ病で障害される「気分」が言葉で表すことがなかなかできないものなのでとらえにくく、周囲に理解してもらうことが難しい...
うつ病と「気分」の大問題気分とは情動に揺り動かされていない時に我々が抱いている身体風景のイメージである -アントニオ・R・ダマシオ (神経科学者)- 精神科、心療内科を受診する方がお困りのことで最も多いのが「うつ」の問題です。 「うつ」を引き起こす代表的な病気が「うつ病」で、近年、わが国でも増加が...